東海支部主催 大会チュートリアル企画

全国大会のチュートリアル企画として,東海支部主催による「実務者・初学者のための 人間工学測定技法講座」が全国大会前日の2015年6月24日(金)に開催されます.

各種測定法やデータ解析等について,主に実務者・初学者を対象に分かりやすく解説するシ リーズ講座です.

全国大会に参加される方で関心のある方は是非お申し込みください.

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第5回 心理量のはかり方:心理尺度のキホンのキ

  • 神田 幸治

    名古屋工業大学大学院工学研究科 准教授
    博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。 専門は応用認知心理学、交通心理学ほか。 JES 東海支部役員。「人間工学」編集委員。

【開催日時】 2016年06月24日 (金) 16:00 - 19:00
【開催場所】 三重県立看護大学(JES57 回大会会場)
【講座要旨】 質問紙調査や官能検査は、製品の使いやすさや生活環境、作業環境を評価したり、ヒトの意識や態度を調べるために多用されます。生理指標や行動指標と異なり、主観的評価を数量的に表現するためには、心理尺度の正しい理解と適切な調査用紙の設計が必要です。本講座では、まったくの初学者を対象として、実験や調査、検査で使用される心理測定の基礎中の基礎を解説します。あわせて、質問紙調査の留意事項についても説明します。

第6回 温熱的指標とその測定:体温と熱放散の指標

  • 大西 範和

    三重県立看護大学教授 博士(医学)
    中京大学大学院体育学研究科修士課程修了。 専門は環境生理学。 JES 東海支部役員。

  • 山根 基

    愛知みずほ大学講師 修士(体育学)
    中京大学大学院体育学研究科博士課程満期退学。 専門は運動生理学。 JES 東海支部役員。

【開催日時】 2016年06月24日 (金) 16:00 - 19:00
【開催場所】 三重県立看護大学(JES57 回大会会場)
【講座要旨】 人体は、代謝により熱を産生するとともに環境との間で熱を交換して深部体温を37℃に維持しています。体温は、ネガティブ・フィードバック調節されるため、体温調節を評価するためには、体温と体温調節反応を把握する必要があります。本講座では、各種の体温や発汗量、皮膚血流量などの熱放散量に関係する指標の測定に触れ、その意義や原理、測定の上の注意点を学びます。

第7回 人間工学研究で用いる統計解析tips:投稿論文でよく誤用されること。

  • 榎原 毅

    名古屋市立大学大学院医学研究科 講師
    博士(医学)。名古屋市立大学大学院医学研究科満期退学。 専門は産業人間工学・作業関連疾患予防策、産業疫学統計ほか。 JES 理事・「人間工学」副編集委員長。

【開催日時】 2016年06月24日 (金) 16:00 - 19:00
【開催場所】 三重県立看護大学(JES57 回大会会場)
【講座要旨】 人間工学誌に投稿される論文で、採否を分ける要素のひとつは統計解析です。人間工学研究で扱われる実験計画や統計解析、結果の解釈についてよく誤用されていること、注意すべきポイントを分かりやすく解説します。また、近年では統計専門家による実験プロトコルの事前評価や研究仮説の検出力の検討などを要求するジャーナルも増えてきており、学術コミュニティで近年要求されている統計手続きのトレンドも紹介します。