理事長ごあいさつ
理事長就任のご挨拶
一般社団法人日本人間工学会理事長 堀江 良典 2016年7月
一般社団法人日本人間工学会第5期 (2016年~2018年) 理事長を務めさせていただく堀江良典です。
本学会は、2009年に一般社団法人としての活動をスタートし、1964年から半世紀にわたる任意団体としての活動・実績をさらに発展させ、法人格を取得した学術団体として斉藤進元理事長、青木和夫前理事長のもと、多くの会員の皆様のご努力により社会の安寧に寄与してきました。
しかし、不確実で多様性に満ちた現代社会における変化と競争に対峙する状況下で、今後は人に主題を置く実学である人間工学の強みを活かす戦略的行動に遭進し、「とどまらずに前進を」しなければなりません。
第5期では(1)多様化する社会ニーズと学術ニーズへの即応と発信、(2)人間工学ネットワークの強化を目標といたします。
社会ニーズと学術ニーズに即応するために、研究部会を主とする学会の活動内容を広く発信すること、賛助会員をはじめとする産業界との交流を活発にすること、新時代の学術ニーズに応える魅力ある学会誌「人間工学」の発行などを計画しております。これらの課題に対応するため臨時委員会として学会改革・戦略委員会を設置し、学会活動の活性化を図る組織運営のあり方について中長期的ビジョンの検討を行います。また、研究の多様化、社会動向の変化に合わせ、平成21年に策定・施行した「人間工学研究のための倫理指針」の改定を検討する人間工学研究のための倫理指針検討委員会を設置いたします。
人間工学ネットワークの強化については、国際組織であるIEA (藤田祐志会長)との協力・連携に加え、アジア地区の人間工学会と協調し、地域に根差した交流の成果を学会員へ積極的に還元します。具体的にはACED(アジア人間工学デザイン会議)2017年の日本開催が挙げられます。また、国内の学会員サービスや活動の地域的な偏りをこれまで以上に是正すべく、実務者向け・初学者向け・研究者向けの各種講座を全国展開するなど、活動の広域化を図ります。
このような活動によって、設立時に「学界の茶の間」を目指した日本人間工学会の会員数の増加、活性化を図りたいと考えておりますので、多くの皆様に積極的に参加いただき、学会活動へのさらなるご支援、ご協力をお願いいたします。