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第3期(2012年6月~2014年6月)理事長 青木 和夫

一般社団法人日本人間工学会理事長 青木 和夫 2012年7月

一般社団法人日本人間工学会第3期(2012年~2014年)理事長を務めさせていただく青木和夫です.斉藤進前理事長は、人間工学を社会に広めるために様々な学会活動を企画され実践されてきました.その成果は社会における日本人間工学会の知名度の向上をはじめとして様々なかたちとなって現れてきていると思っております.私はこの斉藤進前理事長のなされた成果を継承するとともに、さらに学会員にとって魅力のある学会にすべく努力してまいりたいと考えております。

2007年に斉藤進氏が当時は任意団体であった日本人間工学会の会長に就任された折に、私は将来計画委員会の委員長に指名され、学会のあるべき姿についての委員会答申を作成いたしました。その中で、学会の活性化と社会的貢献のための3つの提言をおこないました。その3つとは、(1)積極的に社会との関わりをもつ(社会ニーズに応える)、(2)会員サービスの質と量を向上させる、(3)組織を強化し活性化する、です。斉藤前理事長はこの提言を受けて、様々な実践策を講じてきましたが、特に(1)の社会との関わりに関して迅速かつ効果的な施策を次々と行ってきました。また、(3)の組織の強化については、若手の会員を積極的に活用して、組織を若く保つことによって活性化を実現してきたと思います。

これらの社会への視線や若手の登用などについては、引き続き実践してゆくことに変わりありませんが、今後はさらに提言(2)の会員サービスについて施策を加えてゆきたいと考えております。スローガンとしては「魅力的な学会をつくる」ことを目的とし、具体的には上記の3つの提言に続き、(4)スピード感のある学会にする、(5)活動を広域化する、の2つを目標に挙げました。スピード感というのは、学会の様々な活動のスピードを上げ、変化のある学会にするということです。学会誌「人間工学」は既に電子ファイルで公開されていますが、今後は査読等も電子化することによって投稿から掲載までの時間短縮を図りたいと思います。また、役員の交替を促進するために、役員の任期や再任について検討を行ないます。一方、活動の広域化については、国際的には国際人間工学会連合(IEA)やISO/TC159への積極的な参加を引き続き行っていきます。特に、IEAのウェブサイトの更新については日本人間工学会が中心となって支援をしてゆきます。また、国内においては、東京や関東に活動が偏りがちであるのを是正してゆきたいと考えております。インターネット等の通信の普及した現在、各種委員会の委員長や委員の地理的な偏在をなくしてゆくことが可能かと思います。このことは、各支部の会員数の増加や活動の活性化にもつながるのではないかと考えております。

以上のように、会員にとって魅力的な学会を作ってゆくことが学会の活性化につながると考えておりますが、同時に社会にとっても人間工学が生き生きとした学問であり、魅力的であると感じられるのではないかと考えております。


 


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