アクションプラン
2012年度報告及び2013年度計画について
一般社団法人日本人間工学会 青木 和夫
2013年7月
2012年度の活動について
第3期の活動目標は会員サービスの充実のために、(1)スピード感のある学会にする、(2)活動を広域化するの2つを中心に活動を行ってきました。スピード感のある学会については、学会誌「人間工学」の論文査読の電子化等を行い、投稿から掲載までの時間の短縮を図ることを目標にしておりましたが、編集委員会の尽力によって、早い時期に実現いたしております。また、電子投稿による論文の投稿も始まり、論文の掲載までの時間の短縮と作業の効率化が実現いたしました。さらに、懸案であった役員の再任の制限につきましても、理事、監事ともに連続2期までという制限を定款に設けることで実現いたしました。役員の交替の促進によって、学会活動に変化が起きることを期待しています。
広域化については、国際人間工学連合(IEA)への積極的な関与を行ってきました。特にIEAのウェブサイトの更新を日本人間工学会が引き受け、その基本的設計ができあがり、コンテンツの作成や情報の整理が行われております。少し作業が予定より遅れていますが、新ウェブサイトの公開に向けて着々と準備が行われています。また、国内の活動の東京への偏りを是正するために委員会を全国的な広がりで構成するようにしました。編集委員会はウェブ会議を導入するなど、地理的な問題を解決するための方策をとり始めています。
2013年度の活動について
本年度の大きな事業は学会設立50周年事業の企画です。 1963年に本学会の前身である人間工学研究会が発足し、翌1964年に日本人間工学会として学会活動を開始いたしました。2013年は学会の発足から50年目を迎えることになります。2014年度の大会を50周年記念大会とする他、様々なイベントを企画したいと考えております。この50周年事業を意義あるものにするために、学会員のアイデアを募集しています。
もうひとつの事業としては、学会活動の倫理規程あるいは行動規範を作成することを企画しています。前年度に論文の2重投稿が明らかになり、掲載論文の削除という残念な事態が発生いたしました。この問題の解決の過程で、学会の倫理規程や行動規範といった会員の守るべき規範を作成する必要があることを痛感いたしました。明快でわかりやすい行動規範を作成することを目標としています。
また、前年度に引き続き、IEAのウェブサイトの更新作業を推進し、早期の公開を実現したいと思います。
一般社団法人日本人間工学会2013年度 委員会/担当等一覧
委員会/担当名称 | 担当・委員長・副委員長等 | 活動のポイント等 |
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総務担当 | 堀江良典、大内啓子 | 学会運営の執行管理、事務局機能の強化の検討 |
財務担当 | 三林洋介、三宅晋司 | 財務管理と学会財政に関する中長期計画等の提案 |
広報委員会 | 榎原 毅、松田文子 | HPの運用推進、GPDBによる実践事例公開、人間工学の社会発信 |
編集委員会 | 大須賀美恵子、榎原 毅 | 学会誌の編集と発行、電子投稿・査読システムの運用、著作権規程の検討 |
国際協力委員会 | 小谷賢太郎、鳥居塚崇 | 国際人間工学連合・日韓共同シンポジウム等、国際協力活動の推進 |
ISO/TC159国内対策 委員会 |
横井孝志、吉武良治 | ISO/TC159に関わる規格の提案・作成・審議、JIS規格案作成と普及 |
表彰委員会 | 阿久津正大、矢口博之 | 表彰制度の見直しと整備、各賞受賞候補者の選考、国際表彰の推進 |
安全人間工学委員会 | 芳賀 繁、首藤由紀 | 安全に関わる学会活動の提言等、安全工学シンポジウム運営への参加 |
学術担当 | 斉藤 進、青木和夫 | 日本学術会議との連携、科研費の細目要望、行動規範ガイドラインの検討 |
企画担当 | 河合隆史、青木和夫 | 公開講座の企画、大会における学会企画シンポジウムの企画等 |
人間工学専門家認定機構 | 吉武良治、福住伸一 | 認定・再認定実施、講演会・セミナー等の開催、GPDBへの協力 |
委員会/担当名称 | 担当・委員長・副委員長等 | 活動のポイント |
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50周年準備委員会 | 斉藤 進、青木和夫 | 50周年記念事業の企画 |
IEA担当 | 藤田祐志、河合隆史 | IEAウェブサイトのリニューアルおよび運営にかかわる支援 |
学会組織検討委員会 | 酒井一博 | 学会活動の活性化の方策と学会組織のあり方の検討 |
ウェブアクセシビリティ 支援委員会 |
青木和夫 | IEAウェブサイトのリニューアルの実施とアクセシビリティ評価 |
選挙管理委員会 | 吉武良治 | 一般社団法人日本人間工学会代議員及び役員選挙の実施 |
第54回大会担当 | 堀江良典、鳥居塚崇 | 2013年6月1~2日に大会開催 |
第55回大会担当 | 川野常夫 | 2014年6月5~6日に大会開催 |