1.4 戦略的接近を | |
各方面で実績の蓄積が今求められています。欧米からの提案に対して個別に対応してゆく従来のやり方を更に拡大して自ら提案してゆく積極的な取り組みが重要です。そのためには人間工学規格の戦略を討議する場が必要です。JENCは個別規格原案への対応で追われていますがその中にあって長期展望のある活動を模索しています。高齢者、身障者を視野に入れたUD問題、共用品問題、アクセシビリティ規格への積極的取り組みはいよいよ具体化し、高齢者用温熱指数、制御室設計原則、人体測定のデータベース、コンピュータマネキンなど日本が積極的に提案する規格原案も徐々に増えているのは励みになります。 JENCの事務局は筆者大学の狭い研究室にありますがTC159の活動が積極的なために我々のボランティア能力を超えつつあります。皮肉なことに活発であればあるほど現行体制の限界が顕在化して関係者に色々と迷惑をかけそうで心配です。臨時的なブリッジ役としてボランティアベースで関わっておりますが、専任者が継続的に事務を行う体制改革が急務です。学会として人間工学標準化事業をどう発展させどう取り組むのか、戦略検討が必要です。会員諸氏の忌憚のないご意見を寄せ下さい。活動に生かす所存です。 | |