9.7 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業 −視覚表示装置の要求事項(ISO 9241-3:1994のJIS対応) JIS Z 8513:1995 | |
規格内容概要: 本JISは、ISO 9241-3 Ergonomic requirements for office work with visual display terminals(VDTs)Part 3 : Visual requirement(1992)ISO 9241-3を元にした翻訳規格で、わが国独自の日本語表示について追加した規格となっている。また、ISO9241-3審議のとき、既定のJIS規格X 6041でうたっている、輝度とコントラストの相関、すなわち、輝度が低い場合は高いコントラストが要求され、輝度が高い場合は低いコントラストで十分であるという人間の視覚特性に準拠した輝度・コントラスト要求」については、提案が遅かった(1985年コンビーナには説明していたが、WG2会議で説明していなかった)ため、1989年のモントリオール会議で説明し、WG2出席者の賛同がありながら、時すでに遅く、ISO 9241-3規格に入れることはできなかった。見直し時に再度提案するようにとのことで、Z 8513規格には輝度・コントラストを相関づけた内容が併記されている。文字の寸法、文字の構成画素数については、日本語の複雑さから既定のJIS規格X 6041から、必要な内容を 取り入れている。ここに記述した特徴以外は、ISO 9241-3の紹介を参照。 原案作成経過概要: 1994年にJIS原案作成委託を受けて審議作成した。審議の過程で、ISOに出来るだけ依るには、日本語の規定を追加するべきでないとの意見も出たが、国内での利用を考慮して、日本語の規定を設けた。 | |