8.10 温熱環境の人間工学
    −特別な配慮を必要とする人々に対する国際規格の適用


ISO/NP 14415
Ergonomics of the thermal environment −Application of international standards for people with special requirements

規格内容概要:TC159/SC5/WG1は、多くの基準を作成し、大変活発なWGである。寒冷、暑熱、中庸温域の基準、快適性評価、さらには衣服の熱遮断性など多岐な基準がある。しかしながら、人口の高齢化に伴い、多くの温熱環境に、高齢者や障害者が曝されているにもかかわらず、これらの基準を彼らに適用するさいの注意点については、何の指針もなかった。本基準は、この問題点を解決のため開発されているものである。

審議経過概要:以前から頻回に渡って審議されている。以前に提案された、各部屋毎の推奨温度の表は、現在の日本の現状からみた推奨表でもあり、しかも現在もなお検討中なので現案には入れないことになった。記述を寒冷、中庸温域、暑熱にわけて行うこととなった。

日本の対応:本規格は、我が国(吉田委員)からの初めての提案である。表の内容に多少の審議が残っているが、本年度の審議を経て、次年度にはCDとして広く公表されよう。

栃原 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998