8.5 幾何学的配置及び運動方向

ISO/NP 1503(rev.)
Geometrical orientation and directions of movements

規格内容概要:静的な次元で幾何学的な配置と運動方向を規定するのが改訂前の1503とすれば新しい1503はシステムや技術的な対象物に於いて動的次元で幾何学的配置と運動方向を規定する。旧規格が電気・機械の伝統的技術に関連しているのに対し新規格は電子工学的な技術対象物、例えばVR(バーチャル・リアリティー)やVDT関連のウィンドウ・スクロ−ルにおける方向制御などを含んだ新しい内容を盛り込んだ規格を目指している。画面の空間制御についてはJIS Z 8907(1987)の円筒の回転運動における方向概念の拡大解釈で対応可能であり新しく概念追加の必要はない。母体であるISO 1503は原理的には新技術領域をもカバ−していることが確認された。

審議経過概要:ベルリンでのTC159総会(1995)、ストックホルムでのSC4総会(1996)、タンペレでのTC159総会(1997)、ソウルでのSC4総会(1997)の審議でいずれも活動報告は支持された。アメリカ、イギリス、スェ−デン、韓国、ドイツ、タイなどが積極的に CD審議に参加希望している。出来るだけ早くCDを提案する予定。

日本の対応:国際的にCD起案する為に各種産業の代表的技術対象物の操作−表示の実態について国際的アンケート調査を企画している。その結果をCDに反映する方針である。国内的には前委員長を中心にアドホック委員会を編成して起案作業を急いでいる。

堀野 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998