6.10 表面接触時の人体反応の評価法−中庸温域表面への人体接触

ISO/CD 13732-2
Method for the assessment of human responses to contact with surfaces−Part 2: Human contact with surfaces at moderate temperature.

規格内容概要:本規格は、人体の一部(手や足、さらには椅子や床に座ったとき)が中庸温域(10〜40℃)の固体表面に接したときの、接触温冷感と不快感を予測する方法を示すものである。接触温冷感に影響を与える要因は以下のものが挙げられる。皮膚温と環境温度、接触する人体部位と物質、接触時間と接触圧、熱源の有無、接触係数と熱伝播率。表面温度と手の接触温冷感との関係が、物質別(木、プラスチック、鉄、アルミ)に示されており、鉄やアルミでは、表面温度がそれほど低くなくても冷たく感じる。さらに通常の靴を着用としたときの床表面温度と不快感との関係や床表面温度と皮膚温との関係が示されている。

審議経過概要:投票結果は全ての国が賛成票を投じた。3ヶ国のコメントがあり、Olesen主査と松井委員がコメントにもとづき12月の専門家委員会に改訂案を出し、DISとなる予定である。

日本の対応:本規格は、我が国の松井委員が係わってきた提案である。本案については、当初より、我が国は賛成の投票を行ってきた。

栃原 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998