6.7 マルチメディアユーザーインターフェースの設計
   −ソフトウエア人間工学の要求事項−序論とフレームワーク


ISO/CD 14915-1
Multimedia User Interface Design−Software Ergonomic Requirements−Part 1: Introduction and Framework

規格内容概要:本規格は、マルチメディアユーザーインターフェースの設計において、テキスト、グラフィックイメージ、オーディオ、アニメーション、ビデオといった異なるメディアを統合し同調させるのに必要な要求、推奨ならびに原理を提供することを目的とする。現在は以下の4部構成を取っている。

Part 1:Introduction and Framework
    (序論とフレームワーク)
Part 2:Multimedia control and navigation
    (マルチメディアにおけるコントロールとナビゲーション)
Part 3:Selection of media and media combination
    (メディアの選定とメディアの結合)
Part 4:Domain-specific multimedia aspects
    (領域特化のマルチメディアの側面)

審議経過概要:1997年度には、Part 1から3までのWorking Draftが作成され、Committie Draftへ向けて内容が改版された。この結果、現在はPart 1がCommittie Draftのフェーズへ移行している。1998年度には、Part2、Part3の順序で順次 Committie Draft のフェーズへ移行する予定である。

日本の対応:1997年度の12月までは,日本は本規格に対して正式には取組を行っていなかった。しかしながら、本規格がWG5で扱われ、ISO 9241と同じ会議で審議されていた関係で、審議への参加は行われていた。今後のソフトウエア産業にとって、マルチメディアへの取組は極めて重要である。今後日本は、本規格に対して、まず審議に参加する適切な専門家を早急に揃える必要がある。その上で、規格文書の作成に積極的に貢献し、日本の意見を反映させる必要がある。

三樹 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998