5.14 温熱環境の人間工学
   −著しい暑熱・寒冷環境に曝される者への事前健康審査


ISO/DIS 12894
Ergonomics of the thermal environments − Medical supervision of individuals exposed to hot and cold environment

規格内容概要:この規格は、温熱環境の人間工学のなかの各種規格とともに、被験者や作業者の安全や健康を守るために提案されたものである。すなわち、環境人間工学の分野では、著しい寒冷や暑熱に被験者を曝し、その時の生理的負担や心理反応の変化を調べる事が多いが、被験者の健康を損なわないように、事前健康審査やモニタリングの必要性が詳細に述べられている。また、現場での作業者の労働負担を計測するときの注意点が記述されている。健康診断や被験者承諾書の具体例を示す附属書を含んでいる。

審議経過概要:全体として問題が多い。イギリスからの提案は、実験室と現場を分けて考えた。現場では、医師を作業場から5分以内に確保することは難しい。現在では、現場での方か問題が多く、実験室では倫理委員会の発想が必要とされる。意見を本年4月末までに集め、10月1日までに再提案を出してもらう。

日本の対応:本案はすでに賛成投票をしたDIS案に字句の修正、場所移動程度の変更を施したものなので、同じく賛成投票とした。本案については、当初より、我が国は基本的には賛成の投票を行ってきた。

栃原 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998