5.9 表示器及び制御器作動装置の設計における人間工学の必要条件−表示器

ISO/DIS 9355-1
Ergonomic requirements for the design of displays and control actuators−Part 2 : Displays

規格内容概要:表示器の選択、設計、配置に関する規格。視覚表示器に関しては、視野、作業内容、環境要因などについて解説した上で、デジタルディスプレイ、アナログディスプレイ(いわゆるメータ類)の要件について記述。その他に、聴覚表示装置、触覚表示装置についても言及。

審議経過概要:本規格は当初ISOとして投票が行われ、2度のCD投票(日本はフランクフルト平面について提案)後、1989年CENに移管され、CEN/TC122/WG6で審議され、ISOとしては ISO/TC159/SC4/WG1が扱うが、CENとISOの併行投票を行うものである。我が国は審議に参加できていないこともあり、審議経過は不明である。1994年5月CD投票に際し、日本は反対投票を行った。1998年2月締め切りで、DIS投票が行われ、日本、米国、英国が反対したが16/19で可決した。

日本の対応:日本は第1回CD投票、DIS投票とも反対投票を行った。CD投票では、古典的な人間工学の知識を規格化することに同意しつつも、現在のテクノロジも含めることを提案した。DIS投票では、規格の体裁がCENの様式になっていることを指摘し、ISO様式に修正されれば、賛成に回る立場をとった。

松本 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998