3.9 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業
   −画面反射に関する表示装置の要求事項


ISO 9241-7:1998
Ergonomic requirements for office work with visual display terminals(VDTs) −Part 7 : Display requirements with reflection

本規格は CRT等発光型視覚表示装置(視角依存性がない)を対象として、照明光源による画面の映り込みに対する能力を、鏡面反射を含んだ画像コントラストの要求事項について規定している。内容は測定方法、光環境条件を明示し画像コントラスト及び鏡面反射コントラストを規定し要求事項をどの程度満たしているかで、VDTを3つのカテゴリ−に分けるというもの。

DISは1996年8月の投票で可決され、1998年1月13日投票期限で FDIS投票が行われ1998年4月1日付けで ISになった。各国は Feasibility Study を実施、Informative Annex としてCD化される予定である。日本の測定に関するFeasibility Study は、“DISPLAYS”に投稿、年内に掲載される予定となっている。

日本は反射の適切な測定方法を要求すべく対応してきている。FDIS は DISに対してCompact にまとまってはきたが、小光源にたいしての反射測定で、表面反射と2面反射の重なり反射を測定する内容で重なりの解釈が判りづらい部分がある。DIS 以降での要求事項、測定方法の変更提案は ISO規約上不可能なので、次回見直し時には提案したい。

梅津 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998