3.5 幾何学的配置及び運動方向 ISO 1503:1977 Geometrical orientation and directions of movements | |
1977年に制定された。火災など緊急事態が発生したとき消火栓から放水しようとして落ち着いて操作するのは難しい。レバー等を操作するとき右か左かあるいは上か下か押すのか引っ張るのか迷う。操作方向でヒューマンエラーを起こさせないためには、静的空間関係としての操作の対象物体の方向のX軸、Y軸、Z軸の定義から始まる。次に観察者、方向を決定する目視方式、3次元空間での対象物体との関係、更に動的空間内での直線運動、回転運動、2次元、3次元運動での方向が順次定義されて行く。最後の10章、これが本命の箇所であるが、制御要素に於ける運動方向として制御と表示の関係の4原理が整理されて紹介される。人間工学の教科書に必ず出てくるステレオタイプと言う制御と表示の間に存する根元的原理である。現在日本が改訂案の起案準備中。 | |