3.3 精神的作業負荷に関する人間工学の原則−設計の原則

ISO 10075-2:1996
Ergonomic principles related to mental work load -Part2:Design principles

ISO 10075「精神的負荷に関する人間工学の原則−全般的な用語及び定義」に続く規格であり、精神的作業負荷を適切に設計するための指針を示すことが目的である。内容は、ISO 10075 で定義した精神 的作業負担の影響のうち、マイナスの効果をもたらすもの、即ち「精神疲労」「単調感」「注意力の低下」「心的飽和」を防ぐための具体的な設計指針である。内容は、これらのマイナス効果を生ずる作業内容や環境を列記すると共に、マイナス効果を生じさせないための作業設計を具体的に示したもので、作業現場のチェックリストとしても役立つように構成されている。この規格は、1991年11月にWDが提示され、CDとなり、1993年3月に可決された後、各国のコメントに従って一部修正を行い、DIS原案となった。このDISは1995年5月の投票で可決されFDISとなった後、1996年12月にISO 10075-2 として制定された。

青木 記



ISO/TC159 国内対策委員会
Last modified: Jun 12 1998