若い人間工学研究者が自由に活躍できる支部を目指して
日本人間工学会東海支部支部長 横山 清子
日本人間工学会東海支部支部長
横山 清子
第8期東海支部支部長を拝命いたしました名古屋市立大学データサイエンス学部の横山清子と申します。力不足でございますが会員の皆様からのご指導を賜りながら,精一杯その職責を果たしてまいりますので,何卒よろしくお願い申し上げます。
東海支部は会員数約130名と学会では関東,関西の各支部に次いで三番目の規模です。2000年に開始した東海支部研究大会は毎年実施し今年で25回目となります。例年20~30件の研究発表がなされ,その多くが学部生や大学院生を中心とした若い皆様であることが最大の特徴です。次世代を担う研究者にとって奨励賞受賞が研究推進の動機付けとなること、あるいは、人間工学を研究テーマとする大学院生や研究者との分野横断の情報交換の場として研究大会が継続的に機能することを望んでおります。また東海支部には,物作りの拠点である愛知県を中心に,大学関係者のみならず,自動車関係をはじめ多くの企業の皆様に参加いただいております。人間工学分野の研究成果の社会実装を推進するために、産官学連携が必須と考えます。論文誌、学会発表の場で学術的な情報発信を行うことは学会としての当然の使命ですが、加えて研究者のシーズと行政や企業のニーズとのマッチング支援の仕掛けづくりなどの検討も必要と考えております。さらに 東海支部は「初学者のための人間工学測定技法」をシリーズで開催しております。人間工学を広く普及させ,本学会の会員数増加のために,若い研究者や実務者を対象に人間工学の測定技法について教育を行うことといたしました。コロナ禍でしばらく開催を見送っておりましたが、オンライン開催なども視野に入れて今年度から再開してまいります。
東海支部は,支部会員が力を合わせて「若い人を未来の人間工学プロパーとして育てていこう!」という熱い気持ちを持っております。私は,日本人間工学会東海支部支部長として支部を活性化させるとともに,その研究成果を社会に還元できるよう努力する所存でございます。会員の皆様から忌憚のないご意見,ご指導,ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。