ホーム >  人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰 > グッドプラクティスデータベース一覧

人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

GP-128 大浴室用フロア洗浄ブラシの操作性改良

画像


改善前

画像


改善後

改善事例概要
改善事例概要(改善前)

介護職員にとっての清掃作業は腰痛など大きな負担となっている。毎日、不自然な姿勢で作業することも多いとの調査結果があります。

改善事例概要(改善後)
  1. 柄のグリップの形状を変えて「握って押す」動作から「手のひらで押す」動作に変えることで、柄を握る力を軽減しました。
  2. 柄の長さを変えるときに回すアジャスターの形状を変えて、きつく締めてあっても楽に回して柄の長さを調節できるようにしました。
人間工学的配慮視点
  1. 洗浄動作中にグリップを握る力を試す実験での深指屈筋の時間当たり筋電図積分値は、従来型グリップの0.0299mV・secに対して、改善型グリップは0.0237mV・secとなり79.5%に削減され、有意に小さいことが示され、約20%軽減されました。
  2. アジャスターを緩めるトルクを計測した時間積分値では、従来型アジャスターは374.0cNm・secに対して、角型試作アジャスターは305.4cNm・secとなり、角型試作は従来型の81.6%のトルク積分値で緩めることができ、約18%の削減となりました。
期待される効果

柄のグリップ形状を「マカロン型」に変更して、柄を握って洗う動作から柄を押して洗う動作にすることで、握る力を小さくしました。また、柄の長さを変えるアジャスターの形状を「かどまる型」に変更して、より楽な力で、使用者の適した長さに調節できるように改良しました。身体負荷軽減及び作業時間の短縮が期待出来ます。

評価結果データ
推薦者

広島国際大学 石原茂和教授

お問い合わせ
企業名・担当部署名

株式会社アイセン 営業開発ユニット

担当者名

片山 彰

e-mail

a-katayama@aisen.co.jp

その他連絡先

産学共同研究:広島国際大学(石原恵子教授、石原茂和教授、岩城達也教授、森永浩介助教、坊岡正之教授)、株式会社アイセン(片山彰、中村晃造、小川光浩)

更新日

2016年10月03日



 


ページのトップへ