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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

CW-105 チタン製指輪式の義指

画像

概要

<製品の生い立ちと概要>

「金属で出来た義指。」義指は指が無いことを隠すための、肌色の皮膚に似せた既存の義指に対し、見せるという概念で、指輪職人が造る金属の義指は、隠すのではなく、能動的な気持ちに沿う指としてチタンで作られた指輪式の義指。

もともとファッション性の高い関節リングを制作していたジュエリー家のところに、「欠損した指の代りに、かっこいい指を作って欲しい」と依頼されたことがきっかけでした。一般的に作られている肌色の義指では、指のうえにキャップ式にかぶせるため、指が肥大したように見えてしまい不自然で、耐久性やデザイン面で満足できなかったところ、動く関節リングを作る職人がいることをWEBで知り、キーボードも叩けるような指が欲しいと相談されたことをきっかけに、金属製の指の開発に至りました。

当初はシルバーアクセサリーの延長でシルバー製の関節リングでしたが、重たい欠点を克服するため、チタン製で動く義指を開発し、耐久性も優れ、指を守りながらおしゃれもできる義指が出来上がりました。

○製作者 松本恵子

匠の技

<職人のことば>

従来の義指のシリコン製と違い、チタン製であることの利点は、耐久性が高く、軽く抗菌効果も高い金属だということ。指を欠損したひとの傷口は、完治しても神経が飛び出している感覚が残る場合が多く、工場で機械仕事に従事する人にも、指に硬い物に当たらないような構造を工夫したり、皮膚の血行を妨げないように、密着面積を減らすなど、ケースバイケースで、自在に構造を考案することが可能な点が挙げられます。


人間工学との接点

<人間工学との関わり>

他人の目には指が欠損していることがわからないように隠すという視点の既存の義指とは反対に、義指であることを自慢したくなるような、主張できる指輪のようなデザイン性も併せ持ち、積極的に仕事をするために使いながら、人を前向きにする指でいられるような義指です。キーボード入力のような精緻な動作も可能にしている点(操作性)に加え、製品を使ったときに得られる経験・満足を扱うユーザエクスペリエンスデザインの実践という側面においても、人間工学との接点があると思います。

推薦者

広報委員会

お問い合わせ
企業名・担当部署名

有限会社プロドットコム

担当者名

松本恵子

掲載URL

http://ring.jpn.org

製品製造元

有限会社プロドットコム 東京都渋谷区神宮前6-18-11明治ビル1F  TEL: 03-5766-5095

http://www.pro-dotto.com/postmail.html

更新日

2015年05月18日



 


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