ED-139 EV急速充電器用コネクタ付ケーブル「SEVD-01」
概要
製品の概要
当社のEV急速充電器用コネクタ付ケーブル「SEVD-01」は、電気自動車の急速充電器に取り付けて使うコネクタ付ケーブルです。(CHAdeMO ver. 1.0仕様準拠) 急速充電では、一般の家電製品と比べて大きな電気エネルギーを伝送する機器を操作するため、高い安全性を求められます。 EV急速充電器用コネクタ付ケーブル「SEVD-01」は、高い安全性だけでなく、優れた操作性、高い耐久性、デザイン性を兼ね備えています。
人間工学的配慮視点
従来のコネクタは、着脱の際のロック&リリース操作が判りにくく、非常に重いために扱いにくいものとなっていました。当該コネクタは、部品点数を削減し軽量化を図り、また新ロック機構によりワンプッシュで接続可能となりユーザの負担を大幅に軽減させました。
グリップ部の太さは女性の手の寸法を参照し手の小さいユーザも持ちやすくなるよう配慮しました。グリップ部の開口サイズは欧米男性の手の寸法を参照し、手袋をした状態でも扱えるよう配慮しました。またコネクタを保持した際のコネクタの角度を自動車側挿入口の角度に合わせることで、手首に力を入れることなく、自然な状態で接続できるよう重量バランスを考慮しました。
コネクタを接続した際のフィードバックとして、リリースボタンが手前に「カチッ!」と動くように設計し、ユーザが正しく接続されたことを認識できるよう配慮しました。
開発秘話
<利用体験調査>
開発当初、既存コネクタの操作性を理解し問題点を抽出するために、電気自動車をレンタルし、充電体験調査を2回実施しました。その際に、電気自動車の挿入口周りの寸法関係を、ノギスや分度器等を使って計測し、設計の際に必要となる重要なデータを入手しました。
設計段階において3種類のモックアップモデルを作成し、それを使ったユーザビリティテストを8名の被験者によって実施いたしました。そこから、問題点やユーザ要求を抽出しさらなる改良を重ねました。
当初は、ユーザビリティテストなどの費用対効果がどの程度のものになるか気になっていましたが、結果としては設計のやり直しなど大きな手戻りがなくスムーズに製品化することができました。
評価結果データ
特許・意匠登録番号
特許公開2013-157332 意匠登録第1434350号
推薦者
吉武 良治
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
住友電気工業株式会社 電線・機材・エネルギー事業本部 電力事業部
evconnector@info.sei.co.jp
- 掲載URL
- 製品発売時期
2011年10月
- 更新日
2014年03月26日