ホーム >  人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰 > グッドプラクティスデータベース一覧

人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

GL-108 「超音波検査者が安全・快適で健康的に働くための提言」-作業関連筋骨格系障害と眼の障害を予防するための機器と作業環境-

画像

ガイドライン概要
概略

 医用超音波検査作業は、検査者が人間工学的に問題のある姿勢で多数の検査をこなす実態であり、検査者の筋骨格系障害のリスクがあることが海外の研究を中心に明らかにされてきました。
 (社)日本超音波医学会は、メーカー、研究機関と共同で、わが国における超音波検査者の労働環境の実態調査及び作業負担実験を実施しました。その結果から、超音波検査者の筋骨格系障害と眼の障害を防止するためには、1.施設が実施する管理や施設が構築する検査環境の改善、2.機器のメーカーがおこなう装置や周辺機材のデザインの改善、3.検査者がおこなう検査方法などの改善が必要であるとの考えに基づき、施設の管理者、関係装置メーカー、超音波検査者のそれぞれに向けたガイドラインを作成しました。これを「超音波検査者が安全・快適で健康的に働くための提言」-作業関連筋骨格系障害と眼の障害を予防するための機器と作業環境-としてまとめました。

腹部超音波検査例
腹部超音波検査例

心臓超音波検査例
心臓超音波検査例

対象利用者・活用場面など
  • 超音波検査者(検査技師、医師など)自身が、筋骨格系障害と眼の障害を予防するために留意すべき点が示されています。
  • 施設の管理者が、検査者の障害を防止するために、管理面において、検査室の環境や設備の整備において実施すべきことが示されています。
  • 関係装置メーカーなどに向けて、障害を防ぐために有効な診断装置や周辺で使用する機材の条件が示されています。
使い方の説明

ダイジェスト版と詳細版を作成しました。ダイジェスト版は概要を理解するために全ての関係者に読んでいただきたいものです。
 より理解を深めるためには詳細版を読んでいただきます。詳細版は下記の内容になっています。1は全ての関係者に向けたものです。2~4は検査者、管理者、技術開発者のそれぞれに向けたものです。

  1. 超音波検査作業における筋骨格系と眼の障害のリスクとその対策
  2. 安全・快適で健康的に働くための超音波検査者への提言
  3. 超音波検査を行う施設の管理者にむけた提言
  4. 超音波診断装置と関連機器のメーカーと技術開発者にむけた提言
ガイドラインを使うことによる利点、期待される効果など

本提言により以下の効果が期待できます。

  • 特に検査者や管理者に対する検査作業に障害のリスクがあることの周知
  • 多忙な状況にある医療施設におけるスタッフの障害のリスクを考慮した管理の充実
  • 検査者自身が障害から身を守るための方法の周知
  • 検査者の障害の防止のための周辺の機材や検査室環境を含むハードウエアの改善や新規開発の促進
活用事例・文献・URLなど

主要文献

  • International organization for standardization (2000) ISO 11226:2000 - Ergonomics Evaluation of static working postures.
  • 谷口信行(2011) 平成22年度新技術セッション「検査者のための超音波診断装置及び検査環境に関する人間工学的研究」.日本超音波医学会第84回大会
図表ファイル・参考資料ファイル
推薦者

広報委員会

お問い合わせ
企業名・担当部署名

(社)日本超音波医学会 機器及び安全に関する委員会

その他連絡先

URL:http://www.jsum.or.jp/
社団法人日本超音波医学会事務局
E-mail office@jsum.or.jp

更新日

2012年11月20日



 


ページのトップへ