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人間工学応用事例(GPDB）・GPDB表彰

ED-134 素feel(ソフィール）曲がり柄ボディブラシ

概要

製品の概要

天然木、天然繊維にこだわったボディブラシです。
柄の状を従来よりも長く、大きく曲げるなど最適化し、背面を洗いやすくしました。背面でもブラシの毛を均一に体に当てる事ができます。
天然木で作られたブラシは濡れた手でも滑りにくく、自然な手触りを実現しています。

人間工学的配慮視点

説明画像

ボディブラシは主に手の届きにくい背面や腰周りを洗うために用いられます。そのため、利用者は見えない部分を洗っているので、「洗えている感」と「実際に洗えていること」は必ずしも一致せず、また形状によっては無理な姿勢になることがあり、上肢等に負担がかかることがあります。本製品は柄のカーブを従来よりも大きく曲げることにより、ブラシの毛が均一に背面に当たるよう設計されています。長めの柄により、肢を上げている際も無理のない姿勢で洗うことができます。また、持ち手部分の形状や重さを最適化することにより、手の小さな女性や、高齢者でも無理なく自然な姿勢で利用する事が可能です。

開発秘話

　天然素材は風合いや滑りにくさなど非常に良い点が多いのですが、加工上の制約があり、どのような形にでも加工できるわけではありませんでした。使いやすい形状と加工上の制約をバランスとりながら設計していきました。
　主観評価と実際のブラシの接触面積とは必ずしも一致しないことが、設計前に行った調査で明らかになりました。そのため、開発段階においてブラシの接触面積を定量的に把握することが必要でしたが、目視での評価では接触面の分布が把握しにくいという問題がありました。そこでこの問題を解決する為、ブラシの擦るという特徴から使用時に発生する摩擦熱に着目し、熱画像計測を用いる事で、定量的に接触面積を把握する事ができました。