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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-132 禅チェア

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概要
製品の概要

バランスボールに坐る感覚のオフィス・チェア。
座面の大腿の裏に当たる部分が斜めに,左右は球面状にカットされているために,太腿への圧迫が少なく、身体が沈み込まないで左右に揺らすことができます。背もたれは、第3~5腰椎の箇所で曲がるようになっており、背中を反らせて簡単にストレッチできます。

人間工学的配慮視点

【大腿裏の圧迫軽減】多くの市販の椅子で座面が背もたれ側に向かって下がる、後傾であるのに対し、「禅チェア」は膝側に向かって下がる前傾座面となっています。このため、大腿裏の圧迫が軽減され、下半身の血行阻害が緩和されます。

【腰椎負荷が少ない姿勢を取りやすい】後傾座面では、深く坐ると骨盤が後ろに倒れて、背もたれに寄りかかった姿勢になりやすく、上体を支えるために腹筋や背筋を使うことがむずかしくなります。これに対して、禅チェアでは座面が前傾であるために、骨盤を立てた姿勢で坐り、両足を床に付けて腹筋と背筋を使って上体のバランスを取りながら坐る姿勢が取れます。

【腕の可動範囲が広い】座面が丸くなっているため、身体が椅子の中に沈み込まず、腕と反対側のお尻を浮かせた形で大きく伸ばせます。動きやすいだけでなく、腰の関節や筋肉をほぐすことにもなります。

開発秘話

担当者写真

「禅を指導する以前に、軟弱な人が増えてきた。背すじを伸ばすことすら出来ない人が座禅にやってくる。」思い嘆いた私の座禅の師から、今まで坐る中で蓄えてきた考えの坐面を世に出さないかと相談を受けたのが始まりです。
坐面の形状を作るにしても、私は建築士であり、椅子製作に関しては全くの素人です。坐の構成にも、フェルト、スポンジ、布等を重ねるに、球の上の坐の感触には近づかないのです。坐形の感触に納得できないので、ウレタンで成型しました。坐面を無垢ウレタンで製作するのは椅子業界ではタブーのようです。しかし、そのタブーにより、体が左右、前後に揺れることで、骨盤、腰椎、脊柱、頸椎がほぐれることに気が付いたのです。
椅子が完成し坐ってみると、腿の圧迫がないので、血流が良くなるのです。椅子に坐り、下肢の血流が良くするべきだと言いますが、解決にこぎつけた人を知りません。坐って背筋が伸び、下肢の血流が良くなるという両面の利点に気が付いたのです。


評価結果データ
推薦者

認定人間工学専門家 石原恵子

お問い合わせ
企業名・担当部署名

株式会社 さんこう計画

担当者名

嵩 和夫

e-mail

yuushin@aaa.email.ne.jp

その他連絡先

広島国際大学教授 石原恵子

掲載URL

http://dake.co.jp/zen/

製品発売時期

2008年11月

更新日

2011年05月20日



 


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