CW-104 丸柄ナナメ杓子
概要
宮島細工は広島県廿日市市宮島町の伝統工芸で,昭和57年に伝統工芸として指定されました.宮島細工は,木の風合いを生かし,木の年輪や削ったノミの跡など,塗り物とは異なった繊細な装飾が特徴です.宮島細工は,日常の生活具を作っていますが,そのひとつとして,しゃもじが製造されています.飯と汁をよそうものをしゃくし(杓子),飯をよそうものをしゃもじ(杓文字)と呼びますが,宮島では飯をよそう杓文字を杓子と呼んでいます.木肌を生かしたしゃもじは,暖かい感触で,食事を楽しく演出する生活具です.
匠の技
宮島に伝わる木工芸の技術を用い、しゃもじ・料理へらなどを製造しています。用途に合わせた木を選び、使用しやすいもの・より長く使用していただけるものを提供します。
人間工学との接点
手の形状に合わせ持ち手部分に膨らみを持たせ,しゃもじを持ちやすくしています.また,釜の形状に合わせて顔部分を少しななめに変形することで,ごはん等がすくいやすくなります.写真の製品は,右手で使用する製品ですが,これと対称な形状の左手用の製品も製造されており,ユニバーサルデザイン製品です.
推薦者
日本人間工学会 広報委員会
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
株式会社 宮島工芸製作所
- 掲載URL
- 更新日
2011年09月09日