CW-102 出西窯 マグカップ
概要
戦後間もない1947年夏。出西窯を開いたのは、陶芸にはまったく無縁の20歳前後の若者5人、みな、農家の2男、3男だった。
日本民藝運動を起こした思想家・柳宗悦の著書『私の念願』で民藝運動に共鳴、同じ島根県出身の陶芸家・河井寛次郎の助言を受け、日常の食器類を作り始めた。しかし、この道に迷いがなくなったのは、1951年、宗悦本人の来訪を受けてから。以後、陶芸家の浜田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチにも教えを請い、やがて民藝の窯として知られていく。
一貫して共同体の形態を取り、製品は無銘。郷土の土を使って、手仕事による実用陶器を作り続けてきた。「世の中はなにもかも“おかげさま”によるもので、自分の手柄などどこにもない」という無自性の理念のもと、悦びも、哀しみも、すべて共同体で共有。その精神を貫く同志は、現在20人を数え、共同作業による器作りを継いでいる。 「無名職人でも地元の材料で作った実用陶器には温かさと、深い美しさがある」(『私の念願』柳宗悦著) ・・・出西窯HPより抜粋。
人間工学との接点
コーヒーカップの取っ手は,丸い棒状のもの,薄いもの,摘むものなど様々です.この製品は,取っ手に指を通して使用するタイプですが,第二指を取っ手に通して持つときに,第一指が取っ手の上側に置けるようになっているのが特徴です.取っ手を摘む場合に比べ,指を通す方が持ち上げ動作の負担は少なく,さらに第一指の支持により,動作の負担が低減されます.
推薦者
三重県工業試験所 松岡敏生
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
出西窯(しゅっさいがま)
- その他連絡先
住所:島根県簸川郡斐川町出西3368
TEL: 0853-72-0239- 掲載URL
- 更新日
2010年07月01日