GL-101 パソコン利用のアクション・チェックポイント
ガイドライン概要
概略
本マニュアルは、VDT(visual display terminals)作業における心身の疲労軽減を目的に作成した、作業者自身が改善策を考えるのに役立つチェックリスト形式の作業改善手引書です。マニュアルは、2002年に厚生労働省から出された「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(基発第0405001号)や当研究所の研究成果を基に内容を作成し、以下の特徴があります。
- チェックリスト形式:改善の必要の有無をチェックすることで、普段の作業における問題点を認識し、改善への意識を高めます。
- 改善項目を7つに集約し、さらに改善の優先度を決定:短い時間で主要な問題に取り組めます。
- 作業者が改善例をヒントに改善策を検討:適切かつ持続的な疲労対策を実行できます。
対象利用者・活用場面など
職場や家庭にてコンピュータを使用するVDT作業者及び職場での労働安全衛生担当者など
使い方の説明
マニュアルの使用方法を以下に示します。
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改善の必要の有無をチェック
アクション・チェックポイントには、7項目に集約した疲労要因を記載しており、その要因毎に改善の必要の有無をチェックします。このチェックにより、作業者自身が、VDT作業における問題点を認識します。 -
改善の優先順位を決定
改善が必要な項目の中で、改善に取り組むべき優先順位を決めます。順位をつけることで、作業者自身が問題の重要性を認識します。 -
改善策の検討
マニュアルでは、7つの改善項目毎に具体的な改善例を示しています。作業者には、この改善例をヒントに自分に合った対策を考えてもらいます。できれば、改善策を考える時には、一人ではなく周囲の人と話し合うようにします。これは、人と話し合うことで、より良い改善策が見出せ、また職場全体の問題に取り組むためです。
※改善策の早見表
普段の作業時に目の付くところに置き、時折この表をみて再確認し、疲労対策への意識を継続できるように利用します。
ガイドラインを使うことによる利点、期待される効果など
心身の疲労を軽減するには、適切な疲労対策を立て継続することが重要と思われます。それには、作業者に改善の目標を持たせ、自発性を高める必要があります。作業者自身が作業内容を評価するチェックリストは、問題点を再認識させ、改善への意識を高め、そしてVDT作業に伴う疲労の軽減に役立つと考えられます。
活用事例・文献・URLなど
以下のWebページにて公開しています。無料でダウンロードできますので、ご利用ください。
<日本語版>
http://www.jniosh.go.jp/results/2007/0621_2/checkpoint_jp/index.html
< 英語版 >
http://www.jniosh.go.jp/results/2007/0621_2/checkpoint_en/index.html
図表ファイル・参考資料ファイル
オリジナルの出典
推薦者
日本人間工学会 広報委員会
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
独立行政法人労働安全衛生総合研究所
- 担当者名
岩切一幸 様
iwakiri@h.jniosh.go.jp
- 更新日
2011年09月09日