ED-108 カシコチェア
概要
製品の概要
女性の骨格形状に合わせた座面形状、下腿のむくみを軽減するサーキュシート、美しい姿勢を支えるブレスバック機構など、女性特有のニーズに応えた業界初の女性用オフィスチェア。ひざ掛けもかけられるハンガー、爪が長くても操作しやすい大きめのレバー、肌が直接触れても心地よい柔らかな張地など、こまやかな配慮も盛り込まれています。
人間工学的配慮視点
- 男性と女性では好みの座面形状が違うという実験結果に基づいて、従来の一般的な製品に比べて座面の窪みが深くなっています。
- サーキュシート:座面の前半分が下に折れて大腿部裏側の圧迫を取り除くことで、下腿(膝から下)のむくみを平均約40%軽減します。
- ブレスバック機構:椅子に座って背筋を伸ばした姿勢をそのまま支える形から、もたれたときに楽な形に変化する背もたれで、女性に多い直立姿勢や軽くもたれた姿勢を美しく支えます。
開発秘話
現在ではオフィスワーカーの約半数、事務職に限るとおよそ6割が女性です。しかし従来のオフィスは男性中心の世界。そこで育ったオフィス用のチェアは男性中心の仕様になっているのではないか?という素朴な疑問から、慶應義塾大学山崎先生との共同研究がスタートしました。男性と女性が違うことは明らかですが、椅子の設計に反映するべき違いがあるのかないのかを知るために、実験室実験やフィールド調査などを通じていろいろな角度から女性について調査研究を行ない、結果さまざまな違いがあきらかになりました。
調査から製品化までの段階に、研究担当の学生さん、企画者、設計者、デザイナーなどさまざまな立場の女性が参加しました。また実験に参加してくださった方、試作品の評価に協力してくださった方など、社内外の多くの女性の声が活かされています。
評価結果データ
特許・意匠登録番号
特開2006-218047、特開2008-012186 他
推薦者
認定人間工学家 八木佳子
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
株式会社イトーキ マーケティング本部中央研究所Ud&Eco研究室
- 担当者名
八木佳子 様
yagi9yw5@itoki.jp
- その他連絡先
共同研究者:慶應義塾大学
山崎信寿 教授
yamazaki@mech.keio.ac.jp- 掲載URL
- 更新日
2008年08月21日