GP-103 小規模保育園における利便性・安全性・遊空間性の共存的改善
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
小規模園では小さな空間内で少人数の職員によって、保育と並行して食事の準備・世話から片付けまでを行います。したがって、(1)配膳のしやすさ、(2)膳時の安全性、(3)子供達の様子を台所にいても把握しやすい、ことが重要ですが、改善前はこれらの点が配慮されていませんでした。
改善事例概要(改善後)
保育園移転に伴い、上記の3点と、さらに、子供が安心し楽しめる空間の構築をコンセプトとした設計を行いました。具体的には、限られた空間内での動線への配慮、配膳台の最適高さおよび配膳状況が見えて(楽しめて)子供が手を伸ばしても熱いものに触れられないアクリル板のストッパー設置、子供が台所を覗き込み、話しかけられる柵付き通路を確保しました。
※写真の詳細は下記「評価結果など」欄のファイルを参照。
人間工学的配慮視点
安全性と利便性に加え、保育園としての在り方に配慮し、子供にとって楽しく安心できる空間の構築を目指しました。このため、上記の事例の他、子供が隠れる場所、外が見渡せる窓、柱の面取り、子供の視野を妨げない安全柵の設置などを行いました。
期待される効果
台所の保育士と子供が常に交流でき、配膳を効率的かつ安全に行いながら、子供達は食事が準備される気配を感じながら楽しみに待つという、家庭に近い温かな保育環境の実現が可能となりました。
評価結果データ
推薦者
認定人間工学専門家 鈴木浩明
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
(財)鉄道総合技術研究所 人間工学研究室
- 担当者名
中川千鶴 様
mori@rtri.or.jp
- その他連絡先
共同研究者:田中道子様(萌ベビーホーム)、田村健二様(タマケン)
- 更新日
2008年08月21日