GP-121 研磨作業工程への簡易エクササイズの導入
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
ある資材の研磨作業工程です。改善前は昼食休憩の他午前・午後に各1回10分間の休憩のみで、長時間連続作業をしていました。
改善事例概要(改善後)
一連続作業時間を約30分~40分程度に変更しました。30-40分毎に1回、約3分間程度の簡易エクササイズを導入しました。
人間工学的配慮視点
GP120の事例と併せてご覧ください。研磨作業のように精密さと、ある程度の力を要する作業の場合、作業者の姿勢は拘束される傾向にあります。長時間におよぶ拘束姿勢は腰痛・肩こりなどの運動器疾患の主要リスクになり、また生産性にも影響を与えます。この事例では、一連続作業時間を30-40分にしました。こまめに休憩を入れる方が作業パフォーマンスは高くなり、また身体疲労も軽減することが知られています(いわゆる“30分効果”としてよく知られています)。エクササイズを導入することで30分効果に加え、拘束姿勢からの解放も促します。GP120の事例を併せて実施することで、本研磨作業従事者の局所金負担の訴えが大幅に減少し、さらに生産性も改善前に比べ約10%程度向上しています。
期待される効果
- 腰痛・肩こりなどの運動器疾患リスクの軽減
- 主観的局所筋負担の軽減
- 作業の質(研磨品質の向上)および生産性の向上
推薦者
認定人間工学専門家 井谷 徹
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
名古屋市立大学・院・医
- 担当者名
榎原 毅
- 更新日
2008年08月21日