GP-102 地域連携による変形5差路交差点の交通標識改善
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
六角橋交差点(新横浜方面と東神奈川方面をつなぐ県道横浜上麻生線上の変形5差路交差点)は、東急東横線白楽駅から神奈川大学へ至る通学路として多くの学生が利用しています(横断歩行者1,300 人/時)。また朝夕の交通ピーク時には慢性的な渋滞エリアとして有名で、地域住民・学生から危険体験・ニアミス・不安全行動の目撃情報があげられていました。
改善事例概要(改善後)
地域住民へのヒアリング調査、神奈川警察署の理解と協力(事故情報の提供など)を得て、地域連携による参加型問題解決アプローチを採用しました。長時間VTR記録により人車行動分析を行い、ニアミスを含む危険な場面の類型化を行い、神奈川警察署にて人間工学的改善案を提言しました(1996年9月)。その後警察は我々の案を基に案内標識新設・表示の改良工事を施行し、案内標識が改良されました(1997年6月)。
人間工学的配慮視点
改善前は地理形状と符合していない案内標識のデザインにより、突然の車線変更を行うニアミス、事故が多発していました。人間の情報処理特性を配慮し、ドライバーに予告情報を呈示するタイミングを考慮した設置位置、道路線形に整合した案内標識デザインになっています。
期待される効果
道路線形に整合した案内標識の新設・改善によりニアミス・不安全行動を減らすことができ、交差点における事故件数の軽減および安全性向上が期待されます。
評価結果データ
推薦者
認定人間工学専門家 堀野定雄・森みどり
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
神奈川大学工学部経営工学科人間工学研究室
- 担当者名
堀野定雄・森みどり 様
- その他連絡先
共同研究者:榎原 毅 様
(名古屋市立大学・院・医)- 更新日
2008年08月21日