GP-114 重量物運搬方法の教育・実践
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
製品収袋作業で10kgの計量後、ドラム缶を左後方のローラーコンベアに移動させるため、90°回転のひねり作業を行っていました。また、ドラム缶を持ち上げる際に中腰姿勢が発生していました。
改善事例概要(改善後)
10kg計量秤の高さ調整およびへらの使用により、中腰姿勢を減らしました。また、ドラム缶をローラーコンベアに移動させる際には、腰をひねらないで足の方向を変える方法の教育・実践を行いました。
人間工学的配慮視点
物理的な空間の制約・機材固定などの諸要因により、機械・環境側の改善が難しく、特にひねり動作による腰痛リスクを減らす方法を検討しました。本改善は本質的な解決には至りませんが、重量物を保持したままでの腰のひねり動作は椎間板への負荷が高く、腰痛のリスクが高まります。物の運搬の基本原則としてよく知られている「体全体を使った回転(右図)」により、物を移動させるように教育を実施しました。
期待される効果
- 腰痛の発症リスクの軽減
- 主観的局所筋負担の軽減
推薦者
認定人間工学専門家 井谷 徹
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
名古屋市立大学・院・医
- 担当者名
榎原 毅
- 更新日
2008年08月21日