ED-169 FINiCLO(フィニクロ)
概要
製品の概要
Webページや高容量のファイル読み込みの終了を音(フィン音)やバイブ機能で知らせるツールを発案しました。
さらに近年使用頻度が増えているChatGPT/ClaudeなどのWebサービス使用時に特化して、文章生成の終了時も同様に音で知らせる機能も実装しました。
これにより、情報端末機器作業時の画面凝視負荷を減らしたり、マルチタスクを効率化したりすることが可能です。また、後述するiCLO(アイクロ)(https://www.ergonomics.jp/official/wp-content/uploads/gddb/115-evaluation_result.pdf)の効果を付加的に高めます。
人間工学的配慮視点
iCLOとは、「漫然と目を開けているだけで、実際には目を閉じても支障がない時には、安全な環境を確保した上で、短時間でも目を閉じること」という新しい目を休める方法です。
しかし、iCLOの最大の欠点のひとつは、iCLO施行時には視覚情報がないため、iCLOをいつ終わりにしてよいかがわからない状況があることです。
そこで我々はiCLOの終了タイミングを音で知らせるツールとしてFINiCLOを発案しました。FINiCLOはiCLO施行中の安全性を強化します。
本来のiCLOの目的以外にも、あるタスクの終了を知らせてくれるためマルチタスクの効率化を図ることも可能です。
さらに情報端末機器作業時に、画面への過集中や姿勢の固定化を防ぎ、疲れ目・ドライアイ・頚椎症などを予防します。
開発秘話
今回の開発の背景として、情報端末機器の使用中で目を休めるタイミングを検討する中で、情報端末機器を使用する作業が動画視聴や文書作成等多岐に渡り、単一の解決策では全てをカバーするのは難しいと考えました。そこで、情報端末機器を使用する数多くあるタスクの中で、近年急激に使用率が上昇しており、かつ文書作成やプログラミング等の他の多岐にわたる業務に影響を与えることができる生成AIに焦点を当て、目を休められるタイミングを考えて、今回の主機能の開発に至りました。
評価結果データ
(一社)発明学会 第28回(2024年)身近なヒント発明展奨励賞受賞
<文献>
Fujita H, Sano K, Yamachi H. FINiCLO and Blink on Click (BOC). Journal of Ergonomics.14: 2024, 380.
特許・意匠登録番号
なし
推薦者
産業医科大学 榎原毅教授
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
藤田眼科
- 担当者名
藤田博紀
hirokicell@yahoo.co.jp
- その他連絡先
■共同研究者
株式会社ホーキーメディテック 呉博文
東京慈恵会医科大学 佐野圭
株式会社イトーキ 大高万奈
藤田眼科 藤田春香
東京科学大学眼科臨床教授 佐野研二- 製品発売時期
未定
- 更新日
2024年12月27日