GP-158 印刷業務における紙種選択のノウハウの見える化と判断基準の策定
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
印刷用紙には何百もの種類があり、それらに写真印刷を行った場合の紙種による見え方、感じ方は異なる。この差異を直感的・経験的に言語化することは、印刷業界の中で一般的に行われてきたが、厳密に評価、数値化することはされてこなかったため、印刷に携わる期間が浅い人、携わる機会がない人にとっては判断基準があいまいであった
改善事例概要(改善後)
感性評価実験と分析を行い紙種ごとの紙の特徴を視覚化することで、紙を選択する際の判断基準ができた。また、そのような判断基準があるということ自体を認識してもらうことで、紙について関心をもってもらうきっかけとなったため、弊社で作成する広報誌でも同様の視覚化した内容(レーダーチャート等による紙種の特徴)を掲載(上記画像をご参照)
人間工学的配慮視点
紙の違いは、非常に繊細であり、紙を見ても違いがわかりづらいものである。そのため、印刷会社側でも、顧客に対して説明を行う際に、経験・感覚に頼った説明を行うしかなかったものが、感性評価実験に基づいた数値化を行うことで説明が容易になるととともに、顧客側でも紙の選択を行う際の判断基準として判断をサポートする要素になりうる。
期待される効果
ビジネス上において以下の3点に活用できる。
①従前であればベテラン社員でないとできなかった顧客のニーズに合わせた紙種の提案が若手社員でも可能となる(実際に若手社員への社内教育にて使用。添付画像②をご参照)
②ベテラン社員であっても経験に基づいての提案であるためエビデンスを示すことができなかったものが、数値を示しながら提案が可能となるため説得力が向上する
③印刷関係者以外であれば、何気なく見ることが多く、関心を持たれることが少なかった紙の差異であるが、本取組によって紙の差異に関心を持ってもらう機会が増える(「紙の違いなんて大してないんだから安ければいいよ」からの脱却)
評価結果データ
推薦者
広島国際大学 石原茂和教授
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
株式会社中本本店
- 担当者名
中本達久
- 掲載URL
- 更新日
2024年12月24日