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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-168 UDカラーネーム(UDCN)・UDカラーマップ(UDCM)・混同色検索プログラム

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概要
製品の概要

色は色名により伝えられますが、色名が表す色には人により違いがあります。これまで全ての人を対象にした、色名による色のコミュニケーション支援ツールはありませんでした。そこで、色覚特性に配慮した色と色名との対応が分かりやすい「UDカラーネーム」という色名呼称システムを開発しました。これは色の世界を系統的に184に分類し、それぞれに分かりやすい名称をつけたものです。加えてUDカラーネームの代表色を系統的に並べた「UDカラーマップ」も作成しました。全ての商品にUDカラーネームを付けたので、色と色名を見ながら商品色の検討を行うことができます。このUDカラーマップを使うことで調和しやすい配色も選択しやすくなるよう配慮しました。そしてUDカラーネームからの商品検索機能、選んだ商品によるカラーシミュレーション機能、色覚異常の方に識別しにくい色を抽出する機能を備えたソフトも開発しました。これらを活用することにより、多くの人が円滑、且つ安心してカラーコミュニケーションをすることができる総合的なツールを構築しました。

人間工学的配慮視点

・木目や柄物などに対する機械測色方法はこれまで確立されていませんでしたが、柄の大きさや材質の違いに適合した測色法を今回新たに導き出し、測色機を用いた標準測色方法を確立しました。
測色方法を確立するために、様々な柄や質感違いの床材商品に対して測色箇所を何点とれば正確な値になるか、測色回数や方法について何度も実験を繰り返し誰が行っても同じ値が出るように配慮しました。

開発秘話

・色覚異常の方々や高齢者に協力をお願いし、UDカラーネームとカラーマップの有効性を検証しています。慣用的に使っている基本的色名や色の調子の種類などについてヒアリングを行い、色の検索のしやすさ・分かりやすさ等を考慮しました。
・色値と色名との対応については、PCCSの表色系をもとにしていますが、トーン(色調)の分割はあまり細かく設定しても一般の方々には分かりにくいと考え、大きく5分割としています。この設定についても、色覚異常や高齢の方々のご意見を参考に設定しています。色の世界を系統的に分割し、そこに色名を当てはめることで、全ての色領域において色名との対応付けが可能となっています。
・さらに、全商品に対して、対応する色名が相応しいものになっているかの確認もしています。


評価結果データ

第10回(2024年)日経BP Marketing Awards 銀賞受賞

特許・意匠登録番号

特開2022-090401 「製品情報報知装置、製品情報報知システム、混同色検索サーバ、クライアント・コンピュータ、製品情報報知方法および混同色検索方法」

推薦者

(一財)日本色彩研究所 大内啓子

お問い合わせ
企業名・担当部署名

田島ルーフィング株式会社床材開発部デザイングループ

その他連絡先

共同研究者:一般財団法人日本色彩研究所

掲載URL

https://tajima.jp/flooring/news/topic_udcn00.html

製品発売時期

2021年10月

更新日

2024年06月11日

UDカラーマップ

PDF版

その他の掲載URL

https://tajima.jp/flooring/news/topic_udcn01.html
https://tajima.jp/flooring/news/topic_udcn02.html
https://tajima.jp/flooring/assets/news/img/tajima_udcn_name.pdf



 


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