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人間工学応用事例(GPDB)・GPDB表彰

ED-159 クイックルミニワイパー

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概要
製品の概要

コロナ禍でのトイレへの衛生意識の高まりにも応えるため,手の届きにくいトイレ床奥でも膝をつかずに容易に床をキレイにできるように,花王ではトイレの床清掃にも適した清掃具「クイックルミニワイパー」を開発しました.

人間工学的配慮視点

トイレ清掃は,精神的にも身体的にも人が負担に感じており,例えば雑巾では「清掃後に触りたくない」,掃除機等では「トイレ内で小回りが利かない上に,リビングで使うものをトイレ内に持ち込みたくない」といった衛生的な課題も抱えています.クイックルミニワイパーではこのような課題を踏まえて次のような点に工夫しています.
(1)トイレ環境への適性
トイレ内環境の実態をベースに狭いトイレ空間でも小回りの利くサイズに設計しています.
(2)精神的な負担の軽減
従来のシート装着型の清掃具と異なった構造を取り入れており,清掃具へのシートの取り付けや取り外しが簡便になり,使用後のシートを直接触ることなく,清掃具からシートを取り外せます.また清掃道具を使うことによって,便器や床に顔や手を近づけることなく清掃できるため,衛生面での精神的な負担が軽減されます.
(3)身体的な負担の軽減
クイックルミニワイパーの小回りの利くサイズと安心して使える強度等の品質によって,無理な姿勢を取ることも無駄な力をかけることもなくなり,身体的な負担を大幅に低減されます.

開発秘話

このクイックルミニワイパーを開発するにあたり,従来のフローリング用清掃具(クイックルワイパー)で得られた知見を多く取り入れています.
まずは,従来の知見を活かしてゴミや汚れの除去や除菌等の基本性能と軽くて操作しやすい性能を両立しつつ,障害物の多くて狭いトイレで膝をつかずに掃除できる形態にクイックルミニワイパーを設計しました.その結果として,シートや雑巾で床掃除することに対して大幅に身体的な負担の軽減を実現しました.
しかし,それだけでは生活者が“身体”も“心”も清潔で健康になれないと思い,使用済みの汚れたシートに手を触れずに廃棄できるように磁石によるシート着脱機構を考案しました.
膝を付かずにトイレの床掃除ができることによって便器に髪の毛などが触れることを心配する必要がなくなり,使用済みの汚れたシートに触れる必要もなくなり,生活者のトイレ掃除の精神的負担の軽減にも貢献できたと思います.


評価結果データ
特許・意匠登録番号

出願中(2021年5月時点)

推薦者

玉川大学 三林 洋介

お問い合わせ
企業名・担当部署名

花王株式会社

担当者名

樋口 拓郎

e-mail

higuchi.takurou@kao.com

その他連絡先

同社 中野尚(nakano.takashi@kao.com),三嶌裕志(mishima.yuji@kao.com)

掲載URL

https://www.kao.com/jp/products/quickle/4901301382337

製品発売時期

2020年10月 発売

更新日

2021年09月02日

ニュースリリース:https://www.kao.com/jp/corporate/news/products/2020/20200923-001/



 


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