ED-157 動作補助手すり レストハンド RS-1 K型/Y型(立位サポート)
概要
製品の概要
病院や施設の車いす利用者が使うトイレに設置されているL型手すりに代わる、2本の縦手すりとクッションで構成された新しい形の動作補助手すりです。本製品は、立ち座りだけでなくズボン等の着脱や回旋といった動作も利用者自身で行えるよう配慮したものです。また本製品は、壁に直接取り付けるK型と床に固定するY型の2種類があります。
<人間工学的配慮視点>
本製品は以下の特長を有しています。
①腕を前に上げるだけで手すりを楽につかむことができる。
従来のL型手すりは車いすから立ち上がるためには上体を屈曲させて腕をかなり伸ばしてつかむことが必要となる。また麻痺を有する場合には手すりの位置により使用上の制約が生じる。
本製品は便器前方に手すりが位置するため、楽な姿勢でつかむことができる。また、麻痺を有していても使用上の制約は生じない。
②立位の維持と衣服の着脱が快適かつ安全にできる。
L型手すりでは、縦方向の手すり1本に寄りかかってズボン等の着脱動作を行う。麻痺を有する場合、健側の手は立位維持と着脱という2つの動作を行うため転倒の危険が生じる。
本製品は立位時に胸部で寄りかかることができる。これにより、寄りかかりを「面」で行えることになり、安定した状態で着脱が可能となる。
ユニバーサルデザインの視点から定性評価および定量評価を行った結果、利用者の自立支援と介助者の負担軽減が可能となっていることを確認した。
人間工学的配慮視点
本製品は以下の特長を有しています。
①腕を前に上げるだけで手すりを楽につかむことができる。
従来のL型手すりは車いすから立ち上がるためには上体を屈曲させて腕をかなり伸ばしてつかむことが必要となる。また麻痺を有する場合には手すりの位置により使用上の制約が生じる。
本製品は便器前方に手すりが位置するため、楽な姿勢でつかむことができる。また、麻痺を有していても使用上の制約は生じない。
②立位の維持と衣服の着脱が快適かつ安全にできる。
L型手すりでは、縦方向の手すり1本に寄りかかってズボン等の着脱動作を行う。麻痺を有する場合、健側の手は立位維持と着脱という2つの動作を行うため転倒の危険が生じる。
本製品は立位時に胸部で寄りかかることができる。これにより、寄りかかりを「面」で行えることになり、安定した状態で着脱が可能となる。
ユニバーサルデザインの視点から定性評価および定量評価を行った結果、利用者の自立支援と介助者の負担軽減が可能となっていることを確認した。
開発秘話
本製品は、看護学・人間工学研究者と医療機関、手すりメーカーという異業種が5年間にわたり行った共同研究の成果として製品化したものです。共同研究には、実際に現場で介護に携わっている専門職(看護師、介護福祉士、作業療法士、理学療法士)にも参画してもらい、現場の声を開発に反映させると共に、実際に病院や施設に入院・入所されている方々にも体験していただきながら評価を行いました。異業種による共同研究は、お互いの分野で使用される用語を理解することから始める必要があり、相互理解の関係を構築するまでに時間を要するといった問題もありましたが、メーカーが蓄積してきた構造や強度面での知識と看護学研究者や専門職が持っているトイレ介助の知識だけでなく、普段接している利用者や介助時の問題点などを相乗的に研究へ生かすことができ、それによって従来では考えられなかった新しい形状のものを考案し、製品化することができました。
評価結果データ
特許・意匠登録番号
特願2018-156988、意匠登録第1631201号、1631202号、1631203号、1631204号
推薦者
千葉工業大学 三澤哲夫
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
ナカ工業株式会社 技術研究所 技術課
- 担当者名
石川朝之
ishikawa-to@naka-kogyo.co.jp
- その他連絡先
共同研究者
埼玉県立大学保健医療福祉学部 國澤尚子
千葉工業大学 三澤哲夫- 掲載URL
- 製品発売時期
2020/7/1
- 更新日
2021年09月02日