GP-101 製缶工場における中高年作業者のための脱脂・洗浄工程改善
改善前
改善後
改善事例概要
改善事例概要(改善前)
上流工程から流れてきたワーク(半製品)を専用のバスケットに入れ、バスケットごとホイストで持ち上げて、脱脂装置(ジクロロメタン使用)に投入する作業を2名で行っていました。1回の脱脂に要する時間は、約20分間であり、その間に空バスケットにワークを入れていく作業をしていました。
改善事例概要(改善後)
ライン型の脱脂・洗浄装置を導入して「投入」と「取出」に、それぞれ人を配置しました。投入側では、ワークを必要分だけ昇降機能付きの作業台に載せ、適度な間隔を開けながら、コンベヤ上にワークを移していきます。取出側では、脱脂、洗浄、乾燥が終わり取出口に到達したワークを昇降機能付きの作業台上に置かれたパレットに並べます。
人間工学的配慮視点
腰と肩の負担を軽減すること、生産性を向上させること、メンテナンスを容易にすることを目指しました。
期待される効果
改善前は床に直置きされたバスケットの中へワークを1つずつ並べていたので、上下運動が頻発し、腕や腰への負担がかかっていましたが、改善後は、それらの負担が軽減しました。生産性の面では、バスケットへの積載の多寡によって手待ち時間が発生したり、追われ作業になっていましたが、改善後は、効率も上がり、結果、生産性が向上し、計画も容易になりました。また、脱脂にイオン水を用いることで、人体および環境へもやさしくなり、取り扱いやメンテナンスも容易になりました。
推薦者
認定人間工学専門家 松田文子
お問い合わせ
- 企業名・担当部署名
太洋工業株式会社
- 担当者名
総務部 堀江様
- その他連絡先
共同研究者:松田文子様
f.matsuda@isl.or.jp- 更新日
2008年08月21日