投稿日:2023年02月01日|委員会|支部大会|投稿者:JES事務局
従来の産業システムの安全対策では、人間をシステムの脆弱性の原因と見なし、自動化やマニュアル化を通じたパフォーマンスの信頼性向上をその基本方針としてきました。しかしながら、近年では、Safety-IIに代表されるように、人間の持つ変化に対する柔軟な適応能力(レジリエンス)の本質的な重要性が再認識されています。そのような新たな見方に基づく安全性向上の取り組みとして、現在、我が国ではどのような研究や実践が行われているのでしょうか。また、得られた知見を幅広く共有し、活用していく上ではどのような課題があるのでしょうか。
安全人間工学委員会と東北支部による今回の共催研究会では、様々な面で特徴の異なる2つの産業分野(航空分野と建築分野)から講師をお招きし、それぞれの分野における取り組みの概要をご紹介頂くと共に、両分野の共通点と相違点、新たな安全性向上のアプローチを実際に活かしていく上での難しさや疑問についても率直に意見交換したいと考えています。それを通じて、人間のレジリエンスを活かした新たな安全を実現する上で、人間工学ができる貢献について考える機会としたいと思います。
- 日時:2023年3月4日(土) 14:00~17:00
- 開催方法:現地(東北大学青葉山東キャンパス)+オンライン(Zoom)
- 講演テーマ :「人間を活かす安全性向上のアプローチとその実際」
- 次第:
14:00〜14:05 開会挨拶:芳賀繁 安全人間工学委員会委員長(社会安全研究所)
14:05〜14:10 趣旨説明:狩川大輔(東北大学)
14:10〜15:00
講演1:航空分野におけるSafety-II: JAL Resilience Operation Monitoringの挑戦(仮)
講師:
関 達雄 氏(日本航空株式会社 運航本部 運航安全推進部)
本木 宏 氏(日本航空株式会社 運航本部 運航訓練部)
15:00〜15:10 休憩
15:10〜16:00
講演2:建築分野における新たな安全性向上のアプローチ(仮)
講師:高橋 明子 氏
(独立行政法人 労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究グループ)
16:00〜16:10 休憩
16:10~16:55 総合討論
16:55〜17:00 閉会挨拶:高橋信 東北支部長(東北大学)
17:00 閉会 - 参加申込:下記のGoogleフォームよりお申し込み下さい。
(※日本人間工学会の会員ではない方もご参加いただけます)
https://forms.gle/sPBaffgZR7Gzt45G8 - 申込締切:
オンライン参加(Zoom): 3月1日(水)
現地参加(東北大学青葉山東キャンパス): 2月13日(月)
※ 現地参加は、先着約20名様とさせて頂きます。
現地参加を申し込まれた方には、後日メールで確認のご連絡を差し上げます。 - 参加費:無料