大会長挨拶
日本人間工学会第62回大会は,新型コロナ感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けまして,完全オンラインでの実施に踏み切りました.梅田キャンパスに来ていただけないのは残念ですが,皆様のご発表と議論の機会を確保し,有意義な出会いの場を提供すべく,準備を進めます.オンラインに慣れない方にもご参加いただけますよう支援いたします.オンライン化で参加しやすくなられた方もおられるかもしれません.事前受付の期間を5月14日まで延長しました.会期中も当日料金で参加できます.皆様のご参加をお待ちしております.(2021年4月26日)
コロナ禍のもと,大変な日々をお過ごしのことと存じます.皆様方や皆様の周りにも新型コロナ感染症で苦しまれたり,不自由な生活を強いられたり,お仕事で苦労されたりと大きな影響を受けた方も多々おられると存じます.心からお見舞い申し上げます.
ところで,ご承知のように2020年度の日本人間工学会第61回大会(尾道市,大会長:村田厚生)は感染拡大状況を鑑み現地開催が中止になり,誌上発表による開催となりました.第62回大会(大阪)をお引き受けしたときには世界がコロナ禍で大 変な事態になるとはつゆ知らず,状況の激変に困惑しましたが,完全オンサイトでの実施は難しいと考え,オンライン併用,感染状況によっては完全オンラインに移行という方針を決めました.大阪での開催は,第2回研究会(1964,会長:本川弘一/宮脇一男),第47回大会(2006, 大会長:岡田明)に続き3回目です.関西支部としては,第8回大会(1967,西宮市,大会長:古武弥正),第55回大会(2014,神戸市,大会長:川野常夫)が開催されており5回目となります.
改めまして,日本人間工学会第62回大会を2021年5月22日(土)~23日(日)に大阪工業大学梅田キャンパスとオンラインによるハイブリッド方式で開催いたします.梅田キャンパスは大阪梅田駅前の大変便利な場所にある都市型キャンパスです.感染状況と皆さまのご事情が許す限りぜひお越しください.一方で,感染状況に関わらず時間的・経済的余裕のない方にもオンラインで参加いただき,皆さまにオンラインの良さを活かした企画をお楽しみいただきたいとも考えております.会期は,3年に一度のIEA2021が6月に開催されることから例年よりも早めの時期に設定しました.
大会テーマは,「新しい生活様式を支える人間工学」です.withコロナの外圧で,我々の生活・職場環境は大きく変わりました.以前より計画・期待されていた方向への変革が加速したという側面もあります.いずれにしましても,新しい生活,働き方の中で,様々な人々が幸せな充実した生活を送るために,人間工学は何ができるか,何をしなければならないかを考え直し議論できればとこのテーマを掲げました.
大会には出会いの場,ノンオフィシャルな交流の場という意義があります.オンラインでもどこまでこのような機会を実現できるか挑戦しましょう.
皆さまのご参加・成果発表,熱い議論を期待しております.何かと変則的な大会になりますが,楽しく記憶に残る時間を共有していただけることを祈っております.
日本人間工学会 第62回大会
大会長 大須賀 美恵子
(大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部 教授)