ASR・情報公開
社会貢献への取組み
一般社団法人日本人間工学会は、学術的貢献はもちろんのこと、「社会に役立つ実践科学」としての人間工学の普及を目指しています。人間工学は、日常の身近な生活・労働場面と密接する学際領域です。安全・安心・快適・健康な社会を形成するために、次世代人材の育成、国際貢献、産業界への支援活動を通じて、学術団体として社会的責任を果たすべく努めています。
教育への支援
公開講座の開催
学会員・賛助会員のみならず、地域・一般にも広く開放して、人間工学の公開講座を開催しています(どなたでも無料で受講できます)。
小中高生を対象とした出前授業・公開講座
出前授業協力者のデータベースを整備し、小中高生向け教育コンテンツを整備します。全国の小学校・中学校・高校からの要望に応えて、該当地域の人間工学会会員が出前講義を行います(平成22年度中に運用開始予定)。
次世代人材(院生・学生)の育成
表彰制度による優秀研究発表奨励賞の授与
次世代人材の奨励を目的として、全国大会において優れた研究・発表を行った人材に賞状を授与しています。
企業との架け橋企画の展開
「企業の人間工学実務者」と「人間工学を活かした仕事に就きたい学生」が直接意見交換することができる座談会の場を全国大会・支部大会にて提供しています。企業へ就職して人間工学を活かしている専門家に、学生時代に勉強したことや、現在の仕事と人間工学の関わりを話していただくと同時に、経験に基づいた就職活動のポイントなどもお話いただきます。
詳細は「企業との架け橋企画」よりご覧ください。
人材募集情報の収集と公開
人間工学関連の就職情報を学会が収集し、いち早く公開することに努めています。一般的な就職情報サイトでは「人間工学人材」の募集カテゴリはありませんので、学会として人材募集情報を収集し、提供しています。
人間工学人材のキャリア形成支援
人間工学を学べる大学リスト、企業内での人間工学応用事例(人間工学グッドプラクティスデータベースの公開)、人間工学のキャリア・ビジョンの提供(企業が求める人間工学能力・人材に関する情報の提供など)などを積極的にweb上で公開していきます。
国際貢献
人間工学国際規格(ISO規格)制定への貢献
安全・安心・快適・健康な社会を形成するために、グローバルなルール作りは必要です。国際標準化機構(ISO)における人間工学関連の国際規格作りに日本人間工学会のエキスパートを派遣し、国際規格の提案や審議に貢献しています。
日韓合同シンポジウムの開催
韓国・日本の人間工学人材の交流促進を目的に、大韓人間工学会と日本人間工学会による、合同シンポジウムを毎年持ち回りで開催しています。
産業界への貢献
国内人間工学関連規格(JIS規格)制定への貢献
日本では、国が定める工業標準として日本工業規格(JIS)が制定されています。工業分野における標準化は今日の社会・経済活動の利便性・生産性・公正性確保のためには不可欠であり、人間工学領域の規格制定に本学会員が貢献しています。
企業の人材育成プログラムの開発と教育機会の提供
企業内実務者教育のための人間工学教育シラバスの作成・提供を行っています。
認定人間工学専門家資格制度の推進
製品の安全・安心・健康に関する品質保証のためには、人間工学の導入は不可欠です。一定水準以上の人間工学の知識・技術・問題解決能力を有する人間工学人材を認証し、人間工学に与えられた社会的役割を果たすことのできる人材を社会に輩出しています。
人間工学グッドプラクティスデータベースの公開
人間工学的に設計された製品事例や、労働条件・環境を人間の諸特性に適合させた職場改善事例など、人間工学の応用例・良好実践例を収集しています。どなたでも閲覧・利用できます。