アクションプラン
2022年度報告及び2023年度計画について
2022年度の活動について
2022年度は一般社団法人日本人間工学会第8期(2022年6月~2024年6月予定)の1年目として,「人間工学のプレゼンス向上」という基本目標を掲げ,約半数が新任理事という体制でスタートしました.人間工学のプレゼンス向上に向け,将来構想・普及委員会を中心に人間工学の普及・浸透について検討しており,行政を含めた普及について検討したり,人間工学とは何かについて他の学協会に向けて発信したりしています.2023年6月に開催された定時社員総会時のイベントでは人間工学の現状と将来と題するシンポジウムを開催しました.また,2021年にIEAによって改訂された「人間工学コア・コンピテンシー」の日本語翻訳版をIEA Pressより発行し,現在の時代に即した人間工学の考え方を理解したり,人間工学の実践に必要なスキルを参照することができるようになりました.学会活動への参画機会の向上についても,若手支援委員会や企業活動推進委員会を中心にいくつかの取り組みを検討中です.第8期の半分が経過しましたが,人間工学のプレゼンス向上に向けて着々と進めております.そして、2022年は尾道で開催された全国大会,年末を中心に開催された各支部大会ともに対面(一部ハイブリッドを含む)での実施が実現いたしました.
2023年度の活動について
2023年度は第8期の2年目として,引き続き「人間工学のプレゼンス向上」という基本目標のもと,活動を推進してまいります.以下に主な目標を再掲します.
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人間工学の社会への浸透
- 社会に向けた情報発信(広報の強化,積極的な対外的広報等)
- 社会へのコミットメント(他の学協会との連携等)
- 学会員,非会員双方を対象としたWebセミナーの企画
- 時代に即した人間工学の検討・普及(将来構想・普及委員会の設置)
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人間工学コア・コンピテンシーの浸透
- 時代に即した人間工学の理解
- 学会員の理解から社会への浸透へ
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JESとBCPE-Jとの連携による「理論と実践」の体系化
- PSE(Professional Standard & Education)委員会の設置
- 人間工学の理論と実践に関わるセミナーの定期開催の検討
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学会活動への参画機会の向上
- 若手支援委員会,企業活動推進委員会設置継続
- 会員間コミュニケーション強化の検討
2023年5月に,新型コロナウィルス感染症が5類に移行したことで,人々は「コロナ前」の生活に戻りつつあります.私たちの働き方や生活様式を再認識する年になりそうです.このようなときこそ人間工学の出番です.2023年度はWebセミナーの企画・実施や,社会に向けた情報発信を積極的に行うことで,人間工学を社会に浸透させ,その重要性を認識させていきたいと思います.学会員のみなさん,あるいは関係者のみなさんも,「コロナ後」の働き方や生活様式が注目されるこの機に,人間工学の重要性を社会に発信していきましょう!
一般社団法人日本人間工学会2023年度 委員会/担当等一覧
委員会/担当名 | 担当・委員長・副委員長等 | 活動のポイント等 |
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総務担当 | 中川 千鶴、横井 元治 | 学会運営の執行管理、事務局機能の強化の検討 |
財務担当 | 笠松 慶子、河合 隆史 | 財務管理と学会財政に関する中長期計画等の提案 |
広報委員会 | 青木 宏文、松田 文子 | HPの運用推進、GPDBによる実践事例公開、人間工学の社会発信 |
編集委員会 | 榎原 毅、村木 里志 | 学会誌の編集と発行、電子投稿・査読システムの運用 |
国際協力委員会 | 小谷 賢太郎、榎原 毅 | 国際人間工学連合・アジア人間工学デザイン会議等、国際協力活動の推進 |
ISO/TC159国内対策委員会 | 佐藤 洋、横井 孝志 | ISO/TC159に関わる規格の提案・作成・審議、JIS規格案作成と普及 |
表彰委員会 | 吉武 良治、鴻巣 努 | 表彰制度の見直しと整備、各賞受賞候補者の選考、国際表彰の推進 |
安全人間工学委員会 | 狩川 大輔、藤野 秀則 | 安全に関わる学会活動の提言等、安全工学シンポジウム運営への参加 |
学術担当 | 青木 洋貴、能登 裕子、 久保 博子 |
日本学術会議との連携、科研費の細目要望 |
人間工学専門家認定機構 | 八木 佳子、井出 有紀子 | 認定・再認定実施、講演会・セミナー等の開催、GPDBへの協力 |
委員会/担当名 | 担当・委員長・副委員長等 | 活動のポイント等 |
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若手支援委員会 | 神田 幸治、境 薫、石橋 圭太 | 学生や若手が学会活動に継続的に関わる活動や枠組みを検討 |
企業活動推進委員会 | 佃 五月、横山 詔常 | 企業活動や産学連携プロジェクトの見える化、活性化を検討 |
国際誌検討委員会 | 榎原 毅、村木 里志、 下村 義弘 |
人間工学分野の国際誌の現状を調査し、今後の戦略を検討 |
子どものICT活用委員会 | 柴田 隆史、岡田 衛 | 学校等のICT機器の使用に関する人間工学課題の検討と情報の共有、ガイドライン作成準備 |
将来構想・普及委員会 | 持丸 正明、青木 宏文、 榎原 毅 |
AIの普及等、人間を取り巻く技術環境が急速に変化する中で、人間工学の将来的な役割を検討し、あるべき姿・構想を文書として取りまとめて、社会発信していくことを推進 |
PSE委員会 | 鳥居塚 崇、八木 佳子 | IEA改訂コアコンピテンシーに基づき、JESとBCPE-Jが連携しながら人間工学の教育、普及、実践のサイクルを確立することを推進 |
選挙管理委員会 | 松田 文子 | 一般社団法人日本人間工学会代議員 及び役員選挙の実施 |
役員候補者推薦委員会 | 吉武 良治 | 次期役員候補者を検討・推薦 |
第64回大会担当 | 下村 義弘 | 2023年9月7~8日に大会開催 |
第65回大会担当 | 小林 大二 | 2024年6月に大会開催 |