投稿日:2022年03月04日|研究部会|投稿者:JES事務局
主旨と概要
このシンポジウムは,名著Fitting the task to the man の著者グランジャン先生の業績を讃え,これからの人間工学と医療の関わりを考えるために開催されます.システム大会としては久々の国際シンポジウムです.オンラインですが,国際学会の雰囲気を体験する良い機会です.ぜひ参加を!
まず,18日のメノッツィ先生の基調講演があります.先生は,グランジャン先生最後の院生.現在はIEAのTechnical Committee “Visual Ergonomics” の座長でもあります.
シンポジウムの6つの報告とまとめは,全て医療の実践に関わる人間工学研究です.第一部では,眼科手術用器具の術中の操作に関して手指の圧力について8人の手術医が実験に参加した結果の報告,次いで執刀医用のイスのスライド式背当て開発の評価,三つめが眼科手術で用いるペダルの人間工学です.グランジャン先生は,人間工学だけでなく,眼科領域の造詣が深くまさにグランジャン先生に捧げる研究です.第二部では,医療に関わる訓練,に関するものです.患者の体位交換へのハイブリッドデバイスの応用,手術訓練のためのaugmentation, 静脈注射の訓練のためのaugmented realityの応用,そして最後にメノッツィ先生から,これからの実験研究のための新技術についての解説とまとめがあります.
なお,本シンポジウム開催にあたり,公益財団法人コーセーコスメトロジー研究財団から資金をいただきました.
- 基調講演 2022年3月18日(金) 17:00-19:00
仮想現実と各超現実により改善する作業設計と人間工学
—Ergonomics yesterday, today, tomorrow and in the future—
Marino Menozziチューリッヒ工科大学(ETH Zurich), Switzerland
- 問い合わせ・申込先
第30回システム大会事務局
担当:衛藤憲人(norihito [at mark] tsc.u-tokai.ac.jp) - 大会HomePage:https://www.ergonomics.jp/TG/systemtaikai/